秋葉原の事件について、週刊誌の記事が出揃いましたけど、よくもまあこんなに短期間に調べるなあっていつも感心します(文春と新潮は入稿まで2日なかったはず)。で、発売日の関係で一番遅くにでた週間現代は「秋葉原通り魔の弟が独占手記」っていうのが、いままでの他の報道と違った視点があっておもしろいです

週間現代6/28号より引用
※アレという言い方は原文ママ。原文では容疑者の兄に対する代名詞の使いかたがポイントになっています
ゲーム好き、という報道も多くありますが、アレが家にいるときにゲームを長時間している姿を見たことがありません(省略)中学の卒業文春に出ていた「テイルズ オブ デスティニー」は3番目に買ったものでした。また、マンガや雑誌なども読んだことがありませんでした。今でも雑誌やマンガを読む週間はありません


 家族からみると全くオタク的な要素はなかったようですエロゲーを大量に保有していたという報道が正しいのなら、オタになったのは家を出てからだということになります。

異性の存在という存在は徹底的に排除されていました。(省略)女性アイドルの名前と顔など一度も覚えることがりませんでした。だから事件とアキハバラを結びつけるような報道には、どうにも納得できないんです


 他にも中学校が軍隊式な管理教育校であったことや、家でも学校でもかなり厳しく管理されていたようなことが綴られています。で、反抗期を迎えていきなり母親をなぐったりという他でも報道されてるようなことがつらつらと。素手で教室のガラス割るのはかんりキテると思いました。

アレは車が大好きで、子供のころからよく車のプラモデルを作っていたんです。(省略)サーキットでバイクのレーシングチームのスタッフとして働いたこともありました


 どうやら、アニメじゃなくて車・バイクオタであったようです。で、好きでもそれに認めないっていう劣等感やらなんやらっていうのはあるんでしょう

犯人が供述中に自分の生い立ちを語って「泣いた」と報道されていますが、私は犯人が両親に対して申し訳ない、という気持ちでないと思っています。アレは今でも両親を強烈に恨んでいるはずだからです。自分の境遇に涙しただけだと思います


 管理されすぎて、ものすごいコンプレックスと感情の起伏が激しいKYな人になった気がします…どんな環境に生まれ育ったとはいえ、通り魔やって人殺しをやっていいわけではありませんが、それなりに納得できる要素が満載です。

 おいらは思うんですが、どのような環境であれ一定の確率でおかしい人って出ると思うんですよ、ただ環境などの他の要因によって確率の増減があるだけで。たまたま、

派遣社員で

リストラで

アキハバラで

大量に殺した。

 格差社会のどうたらこうたらとか深読みできる要素があるためにここまで話題になってるんじゃないでしょうか。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%AC%89%E8%80%81%E4%BA%8B%E4%BB%B6
金嬉老事件と似てるような気がするんですよ。話の論点が社会問題にずれてるっていうところに。どういう評価になるかは、あと数十年たたなきゃわからないですが

 他にも、おもしろいことが書いてあるんで、気になったかたは週間現代を読まれるといいと思います。他誌もそれぞれ視点が違うので見比べると興味深いです。

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