製造年月日を守ると美味しくなるのはファンタジー

　伊勢神宮は内宮と外宮に分かれてまして、外宮から参拝するのが正式らしい（ガイドブックに書いてあった）。雪が振るって予報が出ていたため、8時ぐらいに外宮お参りしたら、内宮行きのバスが40分後。ということで、タクシーに乗ったわけです。昔は適当に時間潰して待つなんてこともしてたなあ。

　で、タクシーに乗ると話題になるじゃないですが

赤福

名古屋・関西方面では毎日のように混雑状況がニュースにのってるぐらいホットな話題。日本のお土産市場の中で、単体で一位っていう超ビックブランド。（他のメーカーは品種広げてるけど、赤福はこれ1本だから当然って言えば当然）

車中の会話（タクシーの運転手さんは伊勢弁だったけど、標準語に直してあります）

でかぱんだ「赤福の行列凄いみたいですねえ」
タクシー「あ、昨日7時ぐらいに通りがかったら普通に売ってたから食べた。本店じゃなきゃ簡単に買えると思うよ」
で「味どうでした？」
タ「まずくなったわ。餅はべちゃーとしてるし、餡子は取れやすくなったし」
で「？？なんで」
タ「地元の人間は30年前から冷凍だと知ってたわ。多少再利用したり冷凍したりしたほうが、ちょうどいい硬さになるんじゃないの」
で「美味しかったのになんで偽装問題って表面化したんでしょうね？」
タ「昔から内部告発は伊勢の保健所にあったけど、赤福は地元だと力があるからうやむやになっていて、県の役所まで言ってもそんな感じで、国の役所まで頑張って誰かが告発したみたい。」
タ「国から言われて、いままで告発を受け付けてなかったとか県の方は突っ込まれて、そんで伊勢の役所もきつくしないとということで、今回再開が遅れたらしいよ」
で「地元だとやっぱり影響力すごいんですか」
タ「前の商工会議所会頭やってる親父の方があるからねえ。息子っはアレだから。工場にも事件起こるまで来たこと無かったそうだし」
タ「日付け変わると同時に作り初めて、300箇所以上ある売り場に配送するって無理があると思うのよ」
で「いっそのこと、冷凍したもの売ってほしいですよ。おみやげに持って帰るの楽だし」
タ「製造年月日は表示義務ないんだから、最初からやらなきゃよかったのになあ。」
で「製造年月日偽装してた方が美味しいなんて、おもしろいですねえ」

お参り前に、内宮の脇にある支店で整列して、10分ほどで買えました。その場でお茶と共にいただけるので、食べたのですが、確かに前食べた時より柔らかいというか、べとつく感じがしました。赤福マニアでないから味の比較は無理なんですが、タクシーの運転手さんが言っていた柔らかさと餡子の取れやすさは本当でした。