<ニジェール>首相の「援助いらない」発言 NGOは猛反発

 【ヨハネスブルク白戸圭一】深刻な食糧危機が発生している西アフリカ・ニジェールでアマドゥ首相が「我々の尊厳は苦境に立たされている。もう食糧援助は必要ない」と、国連や国際NGO(非政府組織)の撤退を求め、波紋を広げている。
 アマドゥ首相は今月16日、英BBC放送とのインタビューで穀物の収穫期を迎えていることを踏まえ、「収穫は順調で、国民は自活できる」と主張。「援助をやめてもらえば、ニジェールは援助に依存しない国になる」と国際社会に支援打ち切りを訴えた。
 一方、同国で大規模な緊急救援を展開している国際NGO「国境なき医師団」は同日、ニジェール東南部の都市では5歳未満の子供の5人に1人が栄養失調になっているとの調査結果を示し、国際社会の一層の支援を求める声明を発表。首相と援助団体の認識の違いが明確化した。
 今回の食糧危機はバッタの食害などが直接のきっかけだが、ニジェール政府の不十分な農業投資など構造的な要因も指摘されており、首相の発言には食糧不足に対する国際社会の関心の高まりが政府批判に転じる事態を避けたいとの思惑もありそうだ。
(毎日新聞) - 9月20日19時17分更新

 なんで飢餓に瀕している国がという風に考えがちだけど、次のブログを読んだことでなんでこの首相が援助を辞めて欲しいと言ったか少し理解できた。
http://skasuga.talktank.net/diary/archives/000182.html

 食料援助によって、国の産業が立ち行かなくなるというのは、よけいなおせっかいをして相手を怪我させるようなものでしょうか。ただ、ニジェール国内で近く選挙があるため、選挙の投票権がある層の愛国心を煽るこく的かもしれないし、援助によって部族の区別なく援助されるのを妨害する目的も否定できません。こういう問題には正しいとか正しくないの弐択ではなくて、もっと深い思考が必要とされると思う。チャリティをすればいいのかという問題ではない。正直、私もこの問題はどういう風に感じていいかわからない。

 ただ、世界は少し想像以上に複雑なことがわかった。

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