七人の弔い

2005年8月17日 映画
昨日見た2本目。

みどころ
児童虐待をモチーフに、ダンカンが初監督に挑んだ異色の家族ドラマ。我が子の臓器を売ろうとする親たちとその子供たちの姿を、ブラックな笑いを交えて描く。

ストーリー
どこか表情の固い7組の親子が集まるキャンプ場。そこは金と引き換えに親が子供の臓器を提供する取引場所だった。やがて、子供たちは親の異様な態度から、普通のキャンプではないと気付きはじめる。

http://www.office-kitano.co.jp/7tomurai/

 ダンカンの第一回監督作品。主演と脚本をやった「生きない」と同じく、タイトルが黒澤映画のパロディだが、中身の構成・テーマもよく似ている。ダンカン演じる主人公がコンダクターを務める点も一緒。撮る作品すべてが似通っている監督など他にもいろいろいるような気がするので、そこらへんは別にいいことにしておこう。タイトルでストーリーが見え過ぎるはどうかと思う。これだと二重に取れる意味のどちらかにしか転ばないわけだし。

 子供を虐待しているくらいなら、臓器を売ってお金にしよう、ということを決断した親が、最終チェックのキャンプで子供に対する心理の変化と、子供の数が減れば受け取れる金額がUPという餌につられての行動の変化はブラックでおもしろい。良心の呵責に苛まれたり、利潤の追求を求めたりした結果、大人が出した答えが何になるのか、先が見えている(あえて見せている)状況でもおもしろい。見て損はないです。

 次回作も期待したいけど、今度はまったく違った話でぜひお願いしたい。他の話をいろいろやってからのほうが、この手の話をより深く描けるようになると思う。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索