熱海に行くつもりじゃなかった。単に、温泉入ってリフレッシュするだけなら、そんな選択肢はない。B級ネタでしか話題にならない、サビレップリばかりが目立つ、熱海。レトロテーマパークとして、テーマパーク感覚、アンバサダーに泊まった気分で行くのだ。
 灰色雲の東京から車で飛ばして、海の風景を幾つか越えると、山沿いにプチビル街が見えて、寂れてないじゃんと思ったが、それは間違いだった。近づくと閉鎖されて朽ちていたり、その建物自体の建造年数の古さが目立つ。白が全部灰色(そしてかなり濃い)になっていた。駐車場を見つけて車を置いて、駅前の商店街を歩くと、おいらの実家の方もシャッター通りだと思っていたが甘かった。シャッター通りってこういうことをいうんだねという感じ。働いている人も歩いている人も平均年齢が高い。そして、看板などが30年前のペプシのものが普通にある。6時起きでご飯を食べていなかったので、現地っぽい店に入ろうとするのだけど、マック以外が喫茶店しかない。朝だからというわけではなくて、あとは飲み屋っぽいところになってしまう。喫茶店といっても、球体型の星座占いが現役な店ぐらいしかない。適当なところで入ってみると、どう見ても冷凍のピザにしか見えないものが出てきて、仕方がないなといいつつ食べた。一通り見てから入ったのだけど、飲食店の値段はうちの近所と大して変わらないというか、むしろ高い。観光地のせいなのかな。
 のっけからレトロっぷりに衝撃をうけて、裏道に入ると、比較的新しいパチンコのノボリと平屋建てのボロイ小屋。覗いてみると、スマートボール小屋だった。
http://atamix25.hp.infoseek.co.jp/
 気のいいおばあちゃんにやり方を説明してもらって、早速遊んでみると、意外と楽しい。小学校の工作で作ったパチンコ台を豪華にしたぐらいのスペックだけど、ビンのペプシを飲みつつやるのはイイ。この機体が現役だったころって何年前なのかな?ハネムーンのメッカとして栄えたのは50年代、60年代だと聞いているけど。それから、社員旅行の減少、海外旅行の増加で、寂れていって、街全体として再投資がなされていないから、ますます寂れるという悪循環。ピンク色も強くなり、全国の熟女マニアの憧れのストリップ小屋や、ソープにピンサロ、ピンクコンパニオンの宴会(これは頼まないといけないけど)となってしまい、小さい子供連れだと少々きつい街となり、現在に至るという感じ。
 なんていうか、海外で言うとナポリ。暖かいし。

 東洋のナポリの話は次に続く。

追加:昼間カルテルを結んでるのかどうかわかりませんが、2時を過ぎると喫茶店と鮨屋以外閉まっていて、ご飯を食べるのに非常に苦労しました。昼から鮨を食べるのもなんだかなと思いましたが、安くてうまかったです。築地にも店があるのが、癪でしたけど、その値段じゃ食べられないと思うので納得しときます。

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