ヒゲのOL薮内笹子 はダブリン上等と叫ぶ
2005年2月20日 映画
<みどころ>
アイルランド・ダブリンを舞台に、どこか憎めない小悪党3人組が企てた破天荒な強盗計画のてん末を追う。地元出身のコリン・ファレル出演による痛快青春狂騒劇。
<ストーリー>
自分への愛を確かめようと、恋人デイドラに一方的な別れを告げたジョン。だがすぐに、彼女には新しい恋人ができてしまう。怒り心頭の彼は彼女に復しゅうするため、ある計画への参加を決意する。
http://www.at-e.co.jp/dublin/index.html
ダサいタイトルを吹っ飛ばすぐらい、よくまとまった映画でした。このタイトルのせいで、行く人が一割ぐらいは減っている気がします。「アモーレ ロペス」と比較されて批評されていますが、私にはお隣の国の映画である「トレイン スポッティング」のアイルランド版という感じ。全部つながっていて、最後の最後までオチがよくできているのですが、個性的な登場人物の中で特に注目したいのは、男に捨てられて自暴自棄になって髭が生えてしまっているサリー。彼女は自分に髭を生えているのを認めようとはしません。でも、ある事件をきっかけにテレビに被写体として放映されている姿を見ることによって自分が髭があることを認知してしまい、深く悲しみます。その後、髭を処理することによって未来の愛のある生活に戻っていくのです(補足:この女優さんはトレイン スポッティングにも出演していた)。つまり、サリーはアイルランドのヒゲのOL薮内笹子。
その他の主要な人物も、みんなどこか傷を負っていますが、なんか憎めない人達ばかりで、映画館の近くのコンビニで買ったギネスを飲みながら気持ちよく話に侵入できました。(この日だけの特典でギネスのブックマーカーも貰え得した気分。)日常のつまらなさに飽き飽きしている人はぜひどうぞ。
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