POLICY，YEAR， RIGHT

一つの建物で色々な映画をやっている所をシネコンと呼ぶのなら、渋谷の東急文化会館もその一つでしょう。この日で再開発のために少し前の五島プラネタリウムに続いて閉館（サンシャインも閉館したし、都内で有名所は全て消えた）。47年の経た最終日、「ニューシネマパラダイス」の上映の幕が上がりました。閉館する映画館の最終日にかかる映画の定番。中身からいって極めて真っ当だと思いますが、この前の日記から合わせてからの期間で、私が映画館で観るの3回目というのは如何なものか。シネコンに押されて、あるいは鞍替えで旧来タイプの映画館が消えつつある世情を反映しているのでしょう。渋谷東急の壁の閉館に向けてのメッセージに書かれたそれぞれの人のおもいでを見ると更に感慨深い。（パンテオンのグランフィナーレは70mmのサウンドオブミュージックだけど招待制）。行かなきゃいいじゃんと言われるかもしれませんが、この映画好きなんです。最初のBGMがかかった瞬間に涙腺が緩んでパブロフの犬状態になります。

こう何度も見ていると、中身なんかかく必要もないので書きませんが、すでに泣けることはわかっているため、ファンデだけポイントメイク一切なしで行きました。どうせ上映終了後にはお前誰だよって顔にボロボロに崩れるのがわかりきっているので、めんどくさいからです。一度、恵比須で終わった後の女子トイレの中がアイメイク崩れた普段の顔とは違う人で溢れたのを思い出して、どうせ落ちるならしない方がいいと開き直ったわけです。マスカラが目の周りに付いてピエロもびっくりの姿が映る鏡を横目に化粧をするのは極めて滑稽であります。もちろんハンカチも多めに持ち、絶対泣くぞと気合いが入りすぎで、お前はそんなに泣きたいのかと自問自答の声は聞こえるけど気にしない。まあ、泣くんですけど。ここまで準備して化粧道具忘れて元の木阿弥だったのは御愛嬌。女の子度をupすると心に誓った誕生日の抱負は初日12時間も経たないうちに崩れ去りました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030630i505.htm